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日本医療機能評価機構認定第MA71号

群馬県藤岡市藤岡607−22 0274-24-3111

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透析センター

透析センター

当センターは、患者様が安心して透析治療を受けられるよう、チーム一丸となって取り組んでおります。医療チームは、専門医師を中心に、看護師、臨床工学技士、管理栄養士、医療相談員、ケアマネージャー、医療事務など多職種によって構成されております。
透析の導入、維持管理については透析専門医師が、シャントの増設や、シャント閉塞については血管外科医師が対応しております。
治療内容につきましては、血液透析(HD)、血液濾過透析(HDF)、持続濾過透析(CHDF)、2014年からは、透析困難症、異所性石灰化による関節痛、強度のかゆみ等に対し、透析液の清浄化による治療「ON-LINE血液濾過透析(OHDF)」も実施しております。
その他、アフェレシス治療も行っており、潰瘍性大腸炎の吸着療法(G-CAP・L-CAP)、肝臓疾患の治療としては腹水濃縮再静注療法(CART)、血漿交換(PX)、LDL吸着療法なども実施しております。
また、看護師の取り組みの一環として、足病変におけるフットケア及び褥瘡予防にも力を入れております。

透析体制について

チーム医療について

最先端透析医療について

潰瘍性大腸炎に対する新しい治療として、当院ではL-CAP、G-CAPを行っています。

潰瘍性大腸炎の治療法として主に、内服薬・注腸製剤・さらに活動度が高い場合ステロイドが使用されます。しかしこれらの治療法で改善しない場合、又は、改善してもすぐに再燃する場合があります。
しかし近年、LCAP、GCAPといった体外循環療法が潰瘍性大腸炎の治療に使用され、その効果が優れていることが知られています。
一般に体外循環療法とは、身体の中の血液を体外へ取りだし、その血液中より病気の原因となっている物質あるいは細胞もしくは蓄積した老廃物を取り除き、きれいになった血液を身体へ戻す治療法です。
LCAP、GCAPはこの方法を利用して治療します。
LCAPは主に顆粒球、リンパ球など白血球全体、GCAPは顆粒球や単球、マクロファージなどの血液成分を中心に取り除きます。いずれも潰瘍性大腸炎の病気の原因と考えられています。

肝機能障害による腹水貯溜には腹水濾過濃縮再静注もおこなっております。

肝機能障害によって、腹水がたまって、おなかが張る、息苦しいなどの症状が強くなると、症状を改善するために腹水を抜かざるを得ないことがあります。ただし、この方法はあまりすすめられる治療ではありません。数日でまた腹水がたまってきますし、腹水には高濃度のタンパク質や電解質が含まれているため、水を抜くことで全身状態を悪化させることもあるからです。
腹水濾過再静注法とは、患者の腹水をとりだし、それを濾過および濃縮して、静脈から再注入する方法です。腹水中の細菌はフィルターによって除去され、タンパク質は失われることなく体内に戻されますので、単に腹水を抜いて捨ててしまうより、患者さんの栄養状態の低下を防ぐことができます。

今後HCV(C型肝炎ウィルス)のインターフェロン治療との併用で、
より効果の期待できるウィルス除去療法も予定しています。

二重濾過血漿交換療法(DFPP)を用いたウイルス除去療法は、インターフェロン療法と併用することで早期ウイルス陰性化を達成し、SVR率(sustained virological response:完全にウイルスが消えること)を向上させます。
二重濾過血漿交換療法(DFPP)とは、血漿中に存在する病因関連物質や病態を悪化させていると考えられている物質を除去し、結果的に不足する物質を注入することで、病態を改善させる方法です。